今日から私が


社長に、そんなふうに思ってもらえてたなんて…やっぱ、感動する。


「さー、遥早く来ないかな?あ、でも多分もうそろそろ来ると思うから…」


社長がそう呟いたと同時に、上原さんが動き出した。


「どうやら、ご到着のようです」


うわ……すげ。


「遥の出迎え、よろしくね」


社長がそう言った途端、上原さんは一礼して部屋から出て行った。


「じゃあ、遥が来るまでちょっと待ってよっかー」


「あ、はい……」


なんか…気まず。


「あ、そーだ」


「?」


「遥のこと、好きになってもいいからね」


……は?


何言ってんの?この人。


「誰でもいいんだ。遥を、幸せにしてくれれば」
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