今日から私が
*拓人side*
ことは数分前のこと。
社長の秘書である、上原さんが、わざわざ俺のところまでやって来て、「社長がお呼びです」と言い、そのまま社長室へ連行された。
何か俺がミスをして、怒られるのか?なんて思ったりして。
不安と闘いながら社長室の前まで歩いた。
社長室に入ると、ニコニコと笑っている社長が出迎えてくれた。
そして、何の前触れもなく本題へ入る。
「今日から、娘が社長になるから。その秘書、やってくれない?」
あまりにも唐突すぎて。
最初、何を言われたのかわからなかった。
ようやく理解出来たと同時に、いつの間にか、叫んでた。
「はい!?」
「だからー、遥の秘書になってほしいんだよ」