心から好きと言って【完】



「留果、制服ってアイツの家?」




「・・・」




アイツって・・・・康太だよね・・・。




「・・・ぅん・・・」




「家の場所わかるか?」




「・・・うん・・・」




「制服とりに行くぞ。」




え・・・・?




制服を・・・・?




将を見た。




「制服ないと困んだろ。」




「・・・・・・うん・・・」




「俺は道を知ねぇし、」




「・・・・うん」




「俺が居るんだから、心配すんなよ」




確かに・・・・。




将って・・・・、ケンカ強いんだ・・・・。




私は震える手を握りしめた。




「それに、行方がわからない奴が自分の家いるかよ」



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