心から好きと言って【完】
「・・・・そうだよね・・・」
居るわけなぃ。
康太が。
将と一緒に薄暗い外に出た。
なんだか心細い。
心臓がドクドクいってる。
「・・・・。」
カラスが鳴いてる。
「・・・こっち・・・・。」
「留果、大丈夫か?」
将が私と向き合った。
「・・・」
何も言わない私に、将は何を思ったのかな・・・・。
いきなり、将は私と手を繋いだ。
「・・・・将・・・?」
「これなら、少し大丈夫か?」
私は頷く。
一歩一歩、私は康太の家に近づく。
・・・・大丈夫・・・・。
康太はいない。