心から好きと言って【完】



会いたくない。




将が玄関を開けた。




シャワーをして、テレビを見てる将の少し離れたところに座った。




ひとりでいるのが怖いよ。




テレビなんて見てるほど余裕がない。




康太に蹴られたりすることはないのに・・・・、なんで思い出すの・・・・?




もう痛い思いはしないの・・・。




「留果」




「・・・しょ・・・ぅ・・・・?」




気がつくと私は泣いていた。




「ぁ・・・れ・・・・?」




ポロポロと涙が出てくる。




「留果・・・ごめんな?」




将がなんで謝るの?




将が私の涙を拭う。




「だ・・・、大丈夫・・・・。」




涙を拭って笑う。



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