心から好きと言って【完】
「留果・・・」
えっ・・・?
康太の声・・・・?
恐る恐る後ろを向く。
・・・・。
いない・・・・。
空耳かな・・・・?
声が空耳で少し安心した・・・。
将の手を強く握った。
「・・・」
将も握りかえしてくれた。
・・・将がいるから大丈夫・・・。
そう思った。
「あ、ピアス・・・」
将が目にしたのはピアス。
将の耳にはピアスが空いている。
「見てく・・・?」
「おう!」
楽しそうにピアスを選ぶ将。
「留果もピアス開ければいいのに・・・」
「わ、私は・・・痛いのやだから・・・」
「ふーん」