心から好きと言って【完】
私が腕を離すと康太も腕を離した。
きゅっ・・・・。
将が私の服を掴んだ。
「・・・・将・・・・」
将のほうに振り返ろうとしたのに、
なぜか頭がクラッとした。
・・・・おかしいな・・・・。
そしたら、
部屋がグニャッて歪む。
あれ・・・・?
急に身体の力が抜けたみたいになった。
「「留果っ!!?」」
最後に聞こえたのは、
将と康太が私を呼ぶ声と、
外から聞こえる、
パトカーの音・・・・。