心から好きと言って【完】
「食う気しねー」
そう言って俺は手を止めた。
・・・・。
女は少し固まったまま。
「ちょっと待ってて・・・・?」
そう言うと、女は部屋に駆け込む。
泣いた?
少し気になって部屋を覗きに行った。
「・・・・・・・」
何してんの・・・・、こいつ・・・・。
女は鞄の中をあさっている。
しかも通学鞄。
教科書とかは周りにだして、何かを探している。
頭狂った?
俺は部屋の入口にもたれ掛かりながら、女を見ていた。