心から好きと言って【完】



しばらく探すと、




「うん、これこれ・・・!」




女は俺にお菓子を見せた。




それは食いかけのグミ。




「将、美味しいよ?お腹減ってるでしょ?」




・・・いやいや・・・、おかしいだろ!




これで腹いっぱいになるかよ!




「いらねぇよ!」




「待ってよ!そんなこと言わないで、食べてみて!」




そう言って俺の口の中にグミを投げ込んだ。




もぐもぐ・・・・。




ごくん。




「どう?」




女が俺に聞く。




・・・・・・。



< 184 / 204 >

この作品をシェア

pagetop