心から好きと言って【完】
しばらく探すと、
「うん、これこれ・・・!」
女は俺にお菓子を見せた。
それは食いかけのグミ。
「将、美味しいよ?お腹減ってるでしょ?」
・・・いやいや・・・、おかしいだろ!
これで腹いっぱいになるかよ!
「いらねぇよ!」
「待ってよ!そんなこと言わないで、食べてみて!」
そう言って俺の口の中にグミを投げ込んだ。
もぐもぐ・・・・。
ごくん。
「どう?」
女が俺に聞く。
・・・・・・。