心から好きと言って【完】



将は、人気のない校舎裏に来た。



「ぁ・・・あの・・・ね、将・・・」



私が話し出したら、将はそれを遮るように言った。



「別れて」



・・・ぇ・・・。



将は・・・やっぱり、私が好きじゃなかったのかな・・・。



将・・・。



一筋、涙が伝った。



「・・・泣く女は面倒臭いんだよ」



そう言って、私を残して将は歩いて言ってしまった。



「・・・」



私はしばらく立ち尽くしていた。



そしたら、康太が走ってきた。



私・・・後悔してない・・・よね?



康太と二人で校舎に入った。



もう・・・・戻れない。



もう将は他人・・・。



それから、将の女遊びはすごくなった。



まともに学校にも来なくなった。


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