心から好きと言って【完】



「・・・」



たまに学校で見かける将。



変わっちゃってる・・・。



それなのに、見とれてる。



探してる。



将の姿を、私は探してる。



「・・・留果?」



「ぇ?」



康太に呼ばれて我にかえる。



康太とはデートとかに行ったり、楽しいことばかり。



それに、よく好きって言ってくれる。



笑っていられる。



でも、この笑顔って本物・・・?



わからないよ。



「・・・今日、遊んでこうぜ?」



「うん、」



笑って返事をしても、将のことしか考えてない自分がいる。



ダメなのに。



追い込んで追い込んで・・・私は、何がしたいの?



私は自分で康太を選んだんだよ・・・・?


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