心から好きと言って【完】



もうこれ以上嫌われたくなくて涙を何度も拭うけど、




その手を将に掴まれた。




「ぁ・・・・しょ・・・・離して・・・」




制服姿の将。




やっぱり、将にときめく。




涙は止まらない。




将は制服の上着を脱いだ。




「・・・・・ぇ・・・・」




上着が私にかかる。




将のほうをびっくりして見ると、将は目を逸らした。




私を立たせると、歩き出した。




将は・・・、何をしてるの?




しばらく歩くと、見覚えのある建物。




同居してたマンション。




「くしゅっ・・・」




部屋に入ると、お風呂に連れてかれた。




将は私にタオルとスエットを投げた。




「それ着てこいよ」



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