心から好きと言って【完】
早口にそう言うと、部屋に戻る将。
「・・・・」
びしょびしょの服を脱いでお風呂に入る。
お風呂の全身鏡。
「・・・・いゃっ・・・・」
首には、赤い跡。
首を締められたから。
鎖骨から首にかけてはキスマークがたくさんあった。
将も見えてたよね・・・?
康太の気持ちが痛いほどに私にのしかかる。
私は、康太をあんなに堕ちさせた。
お風呂で温まって、スエットを着た。
将の匂いがする。
少し、気分が軽くなった。
首元を隠してリビングに行くと、将が寝てた。
「・・・・・・・」
将の近くに座る。
頭に触れようとした。
・・・私は・・・触れない・・・。