心から好きと言って【完】



私には触る資格がない。




康太を苦しめて、私だけ・・・楽になってちゃいけない・・・・。




「・・・」




私はここに居ちゃいけない・・・。




でていこう。




出ていこうとした。




なのに、




私の身体は強く引っ張られた。




「きゃっ・・・・」




「どこ行くんだよ、」




耳元で囁かれた。




私は、将に抱きしめられてる。




「ここに居ちゃ・・・いけない・・・の・・・」




「俺が嫌い?」




まるで、私の気持ちを知ってるように話す将。




嫌いなわけない。




ホントはここに居たい。




でも・・・・、




「・・・私が・・・康太・・・を堕としたの・・・」




だから、居れない。




「全部全部自分が悪い・・・」



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