心から好きと言って【完】
「・・・留果、お前何してんの」
「・・・え・・・?」
授業の実験中
ずっと試験管に水を流しいれていた
慌てて蛇口を閉める
「なんか悩みごと?」
私を心配してくれるのは、
幼なじみの永田 康太(ナガタ コウヤ)
「康太ぁ−−」
「よしよし、どうした−−?」
康太は、私の悩みを聞いてくれる
だから、よく泣きついている
「・・・そうか−、辛かったなぁ?」
「うぅ・・・康太・・・」
授業をサボって屋上にいる
康太に泣きつくと、優しく頭を撫でてくれる
・・・将だったらいいのに・・・
ズルイ考えをしてる私
こんなに優しくしてくれる康太
でも私に、将がいい・・・頭狂ってる・・・?