逃亡者
その頃俺はパトカーに乗せられて、千葉少年院に護送させられていた。


「ねえ警察官さん、殺人犯を警察官たった一人で護送していいの?。」
俺は聞いた。


「ああ、君も子供だからなそこらへんは逃げられないと判断したんだろう。」
警察官はそう答えた。
「あの〜警察官さんお名前は?。」


「ん?名前?私の名前は星と言うんだ。」

星と言う警察官はそう答えた。

そこで話は途切れた。





気が付くと周りは工事現場ばかりの山中にいた。


一本道で山の奥へ奥へと登っていく道路だ。


・・・この先に刑務所があるのか。

俺は周りの風景からそうさとった。


そして山の一本道をしばらく進んだ時だった。

俺は眠りかけていた。

しかし星の

「クソッ!」
という声で目が覚めた。

前をみると猛スピードで突っ込んでくるミキサー車がいた。

星は必死にクラクションを鳴らしていたがミキサー車は全くこっちに気付いていない。

避けたいが左右は林に囲まれている。


そして車間距離が50メートル程まで近付いた頃、ようやくミキサー車がこちらのパトカーの様子に気付いた。


急ブレーキを踏んだが間に合うわけがない。


両者の車はもの凄い勢いでぶつかった。
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