逃亡者

連行

俺は立ち尽くした・・・

燃え盛るパトカー

飛び散る血

眼下に広がっていたのは地獄絵図みたいだった。


・・・ミキサー車とパトカーがぶつかった後、パトカーとミキサー車はすぐに炎上した。

後部座席に座っていた俺はどこにも外傷はなかったが、ミキサー車の運転手と星は頭を強く打っていて、死んでるのか失神しているだけなのかよくわからなかった。

その後俺は爆発間近のパトカーから降りて林の中へ身を潜めていた。

しばらくするとパトカーが爆発それでミキサー車も爆発した。

そして何かが俺の目の前に飛んできた。

「これは!」

それは「銃」だった。

俺はそれを逃亡用に使う事にした。


持っている携帯電話の時刻は正午を回ったばかりだ。

「誰かがこれを見つけるのも時間の問題だな・・・」

道のど真ん中で炎上している二台の車。

山中の一本道だから発見が遅くなるかも知れないが、見付かる事に代わりはない。

俺は怪しい事はせず一日山中に身を隠す事にした。
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