この胸に。(編集中)
第1章
「痛―――…ッ」
―――――…3対1。
女は集団であたしを蹴り殴る。
あたしは必死に抵抗するが,それは無駄な動きにすぎなかった。
「痛いじゃねーよ」
「そうだよ。お前がいけねーんじゃん」
「あたしは何も悪くな…―――ッ!」
お腹を力強く蹴られ,呼吸が苦しい。
「お願い…,次はもっと持ってくるからッ―――」
「だってよ」
「どーすんの??」
「まだ気ィ済まなくね?」
「同感」
「でもこれ以上ボコったらこいつ死んで金持って来れなくなるぜ」
「じゃあやめとくか」
「…おい。次会う時は絶対40万持って来るんだぞ?」
く,苦しい…。
返事なんて出来ない…,懸命に息を整えようとした。
「お前ちゃんと聞いてんのかよ!!」
しかしまた同じ場所を蹴られ,呼吸困難に陥る。
苦しい…,怖い…,もう嫌…。
「返事しろよ!」
「…………ッ……」
「もーどうでもいー。相手するだけムダだろ」
「ははッ」
荒らしのように女達は去って行った。