この胸に。(編集中)
第2章
祐の通夜,葬式には両方出た。
あれから1ヶ月。
…どうして??
まだ涙が止まらないよ…。
あれ以来まだ,あたしは家の外にでていなかった。
食べ物もロクにとっていなかったため,体重は10キロも減った。
…ある日,菜子と哲弥が心配してお見舞いに来てくれた。
「香織…,大丈夫?確かに祐がいなくなって寂しいけど…。そろそろ外にでてみない?」
「そうだよ。今日はこんなにいい天気だぜ?」
…いい顔してる空なんて見たくない。
「2人で見てくれば」
そう言って,あたしはベッドの中にこもった。
「せめて,これ食べな。…香織の好きなじゃがりこいっぱい買っといたから。」
「香織…。また来るからな」
菜子は袋からたくさんのじゃがりこを机において,哲弥と帰っていった。
…しばらくは,立ち直れそうもありません。
ごめんね,皆。
あたしには…あの物語の主人公みたく心の強い人じゃないの。
…弱いの。