この胸に。(編集中)
―――――月明かりにぼんやりと照らされる公園のすみにあたしは1人横たわっていた。
…女達は去った。
なのに今頃涙が出てくる。
腹部の痛みは引くことなくしつこく残っていた。
…痛い。
このままもう死にたい。
そう思った。
それからどのくらい動けないでいただろう。
今ある力を全部だして立ち上がった。
「痛――――…,」
腹部に激痛が走り,またすぐその場にしゃがみ込んでしまった。
…もう嫌だよ……。
もう生きていたくない。
もっと自由な世界に生まれたかった。
いっそのこと,誰かあたしを殺しに来て下さい。
…でも,いくら待ってもあたしを殺してくれる人はいなかった。
顔をうずめ,現実逃避していると,大きな影があたしを覆った。
「……大丈夫?」
突然の声に驚き,ぱっと顔をあげた。
「え…」
…暗くて,顔がよく見えない。
「誰…?」
あたしは聞いた。