この胸に。(編集中)
「…さて,誰でしょう?」
…声は男の声だった。
「…いやッ!!」
「こらこら,暴れるなって」
「………」
男はあたしをおぶり,歩いてゆく。
…どこへ行くの?
あたしは男の背中の心地よさに思わずうとうとし,夜中だったという事あり,そのまま寝てしまった。
「…ってゆーお話」
「へー!!で,で??」
「で?…って,何よ?」
「その後どうなったの?」
「…ま,想像におまかせします」
鼻で笑いながら,あたしはそう言った。
菜子は口を尖らせ文句をぶーぶー言った。
実は今…菜子に話したことは全て,紛れもない事実。
あたしは昔,小4という…すごく幼い時,初めてリンチにあった,
金目当てにやってくる奴ら。
髪はそれぞれ金,赤,白の3人組。
みんなピアスを身に付け,つけまつげで目がバサバサ,まゆ無し,これでもか,というくらい長いツケヅメをつけた女達。
初めてその光景を目にした時…,頭おかしいと思った。