永遠
「・・・あたしのお母さん、何か言ってなかった?」



「お前の母さん、良い人だな!結構面白かった・・・すぐに部屋に案内してくれたしな。」





母がそんな事するなんて意外だった。
中2の頃に彼氏の所に会いに行こうとした時は、
良い顔しなかった。

家に入れるときもお茶すら出さなかった母が、
亮を家に入れるなんて、本当に驚いた。





「あたしね、勉強し始めて良かったって思うよ。」




「・・・俺も同じ。やっぱやってみるもんだな」




「うん!」




亮は今までに見せた事の無い笑顔を見せてくれた。
クシャっと笑って可愛かった。





「そうだ、これ!役にたたねえかもしれねえけど。」




小さい紙袋をあたしに渡した。




「お前、髪長いから勉強しにくいだろ?」




それは、ピンクのヘアゴムだった。
キラキラしてて可愛かった。




「何で、ピンクにしようって思ったの?」



「似合うから!てか、選びやすかったしな。」



「これ、買う時恥ずかしかった・・・?」



「それなりに」

< 30 / 35 >

この作品をシェア

pagetop