永遠
保健室に着くと、先生は居なくて暗かった。



「此処、一番…話しやすいから。」





里奈は二つあるベッドの右側に腰を掛けた。
あたしも里奈の横に座った。




「どうして、それ言ってくれなかったの?あたし、香織と同じ高校行こうと思ってた。


香織も同じ様に思ってくれてるんだなって思ってた。」




少し間をおいて口を開いた。




「だって…。今のあたし見て分かってるんだと思ってた。」




「ねえ、あたし達って親友だよね?」




「えっ、うん。」





「何で高校行かないの?」




「まずさ、行かないより、行けないよ。勉強も全然してないし、サボってばっかで。」





里奈は返事をせず下を向いている。また間をおいて話を進めた。





「それとあ…あたし、青春とか興味ないんだよね。普通に高校行って、



彼氏作って親友が居て大学に行って大学出て、就職して結婚して。



そんなつまんなくてワンパターンな生活、嫌なんだ。高校行く意味も


分かんない。行きたくない所行って無駄に時間とられんのも嫌。金も無駄。



高校行ったって、無駄な事が多い。それに、高校行っても本当に楽しいとは


限らないでしょ?」


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