永遠
タバコを取り出して火を探していると、廊下から声が聞こえた。
誰だろう…。今は授業中なのに。





暗くて誰だか分からなかった。
けど、男だって言う事は分かった。


向かい側のベッドが『ギシ』と音がして腰を掛けているのが分かった。



男お構い無しに電話に話しかける。




あたしもあたしで、そこから動こうとはせず、火を探していた。





10分後、話し終えた男はあたしと同じ様にタバコを取り出して火をつけている。





「うわ!」



「え?」




「居たんだ…。」



「ずっと居たけど…。気づかなかったの!?プハ・・・」




一人で爆笑していた。





「笑うなよ。つか、電気つけねーの?」





「つければ??」





電気がついたらまたこっちへ戻ってきた。





< 6 / 35 >

この作品をシェア

pagetop