君の隣Ⅱ
「何、笑ってんだ?」



「…壺事件思い出しちゃって」


駅から目的地の居酒屋まで歩く最中思い出し笑いをしていた



「…忘れて欲しい。…でも俺も強烈に覚えているんだよな」



「あの後すごく怒れれたんだから。でも壺が壊れたくらいで済んでよかった。今考えると一歩間違えると救急車呼ぶ騒ぎになってたかもしれないし」




こんな風に春樹と手をつなげていないかもしれない






「だな」




繋いだ手に少しだけ力が込められた



きっと春樹も同じ気持ち




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