*扉*
目の前には水色の長い髪の毛をした

女の子が座っていた。


僕は…、ベッドのなか?


でも、どうしてこんな・・・


「きみ、は誰?」


「ウチはレナ。あんた何で砂漠に倒れとったん?」


ぽた


レナは水に濡れたタオルを、僕のおでこにのせた。


「余計な御世話だよ。

 僕だって倒れたくて倒れた訳じゃないよ」


僕は恥ずかしくて、そっぽを向いた。


すると、レナは口をとがらせた。


「何よ!せっかく助けてあげたのに!」
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