*桜恋*
昂汰のバカ!

ドキドキして損したじゃない!!


ななせは制服を取り出すと、その場でパジャマを脱いだ。

 
 ななせは昂汰が居るのも構わず、着替えを素早く済ませようとしている。


突然の事に、昂汰は動揺した。


 「おま!?」


昂汰が慌てている。


目を両手で隠して居るようで、


ちゃんと指の隙間から見ていますね、この人。


 「俺が居る前で着替えんなよ!」


 「別に良いじゃない。時間無いし、昂汰だもん」


ななせは適当に返事を返した。


しかし、本当に時間が無い。


遅刻はもう決定、かもしれない。


 「俺だもんって…」


昂汰はななせの部屋からでて、呟いた。


 「俺の事・・」

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