光のカケラ
そして夜になりお兄が帰ってきた
恋「調子どうだ?」
「…もう大丈夫だよ」
全然大丈夫なんて言ってらんないくらい
大丈夫じゃない。
恋「飯は?」
「…食欲ないからいらない」
あたしはリスカの傷を包帯で隠した。
恋「…お前その手」
「トイレ行こうとして落ちた」
恋「…病院行くか?」
「…行かない。…昴なんか言ってた?」
恋「…電話が通じないって。
あと、学校休むなんて珍しいって言ってた。…携帯は?」
「…電池切れてたっ笑」
必死こいて作り笑い。
今は誰とも話したくない。
1人になりたい…。