【短】僕は妹に愛を誓う


パシッとその手を反射的に掴む。

『えっ…んっ…!』

一瞬、凛が何か言いかけたけど、僕はそのまま凛の唇を塞いだ。

もう…自分の想いを隠すのは限界だったんだ…。


『ふっ…ん~~!!』

凛が苦しそうにしてるのが分かったけど、止められなくて、凛の腕を拘束したまま、唇を塞ぎ続けた…。


―パッ

電気が付いた事で我に返った僕は、凛を離した。

『はぁ…はぁ…』

凛が苦しそうに涙目で息を切らしてるの見て、後悔した…。


「ふ~やっと付いた!暗い中、ブレーカー探すのって大変ねぇ~」

そんな状況を知らない母親の暢気な声が聞こえる。



< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop