【短】僕は妹に愛を誓う
パシッとその手を反射的に掴む。
『えっ…んっ…!』
一瞬、凛が何か言いかけたけど、僕はそのまま凛の唇を塞いだ。
もう…自分の想いを隠すのは限界だったんだ…。
『ふっ…ん~~!!』
凛が苦しそうにしてるのが分かったけど、止められなくて、凛の腕を拘束したまま、唇を塞ぎ続けた…。
―パッ
電気が付いた事で我に返った僕は、凛を離した。
『はぁ…はぁ…』
凛が苦しそうに涙目で息を切らしてるの見て、後悔した…。
「ふ~やっと付いた!暗い中、ブレーカー探すのって大変ねぇ~」
そんな状況を知らない母親の暢気な声が聞こえる。