【短】僕は妹に愛を誓う
『ごめん…』
そう言ってベッドから立ち上がり、部屋を出ようとドアへ向かう。
「直くん…今の…」
凛の問いに、僕は目を固く瞑ってから……
『俺…結婚するんだ…』
今日、凛の部屋へ来た本当の目的を言って、そのまま部屋を出た。
パタンッ
『…何やってんだよ……』
自分の部屋に入ると、そのままズルズルとしゃがみ込む。
今までずっと自分の気持ちを誤魔化して…
気付かないように…
見ないようにして…
でもそうすると余計に気になって…
でもなんとか“兄”で居続けようとしたのに……。