【短】僕は妹に愛を誓う
『最低だ…』
今頃になってこんな取り返しがつかない事をしてしまうなんて…。
――僕はもうすぐ結婚する。
相手は勤めてる会社の社長令嬢。
高校を卒業してすぐ入った会社で既に働いていた彼女。
そんな彼女に迫られていた僕は、さすがに社長の娘に手を出すのはマズイと思い、なんとかかわして来た。
だけど…
二十歳を向かえて、飲み会で酒が飲める歳になった僕はかなり飲みすぎた。
ちょうど凛がどんどん綺麗になってて、自分の気持ちを抑えるのがきつくなって来たこともあったんだと思う。
半分やけぎみに飲んでいた。
そんな時にまた彼女に迫られ、酔った勢いで彼女をホテルに連れ込み抱いてしまった…。
それからなし崩しに付き合うことになり…何故か社長、つまり彼女の父親にまで気に居られ……
「早く結婚して後を継ぐ準備をして欲しい」
そう言われた。