【短】僕は妹に愛を誓う


僕が高校生、凛が小学5年生の頃、僕には彼女が出来た。

だけど別に彼女の事が好きだった訳じゃなくて、あまりにしつこく言ってくるものだから根負けしてしまい付き合う事になってしまった。


そんな彼女と帰ってたある日――


「直く~ん!」

後ろの方からの聞き覚えがある声に振り向くと、凛が嬉しそうに駆けよって来た。


『凜!会うなんて珍しいな?』

そう言いながら俺も自然と笑顔になる。

だけど…

「直人、誰?」


隣に居た一応彼女が、不満そうに言う。

誰って……


『…凜は俺の妹だよ』


そう自分で言って、何故か胸の痛みを覚えた…。



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