【短】僕は妹に愛を誓う
――あれから月日が経ち、僕はもう二十歳を越えた。
そして今…僕は凛の部屋の前に居る。
ある事を話す為に…。
―コンコンッ。
『はぁ~い』
ドアを軽くノックすると返って来た久しぶりに聞く凛の声。
『凜、入って良い?』
「直くん?どうぞ」
そんな返事を聞いてから、久しぶりに凛の部屋に入った。
部屋で寛いで居たらしい凛がベッドの上に座ってこちらを見ている。
その姿に少しドキッとする。
凛は、小学生の時こそ小さくて、実際の歳より幼く見えたけど、中学に上がった頃から背も伸びて、どんどん綺麗になっていった。
そして、ほんの何日かぶりに見る凛は…また更に大人っぽく綺麗になった気がした…。