アンの日記、下半身と心と現実


後になって考えると、私が彼に怒りを示す部分は(通常なら)一つもない

むしろ罪悪感すら私は持っていた



だけど素直に言えないのは自分の中の変な意地と、相手への甘えのせい



電話終えた友人に何度もしつこく私は聞いた


「彼なんて言ってた?」

「私のこと言ってた?」

「怒ってた?」

「文句は?」



寝る前にメールでも入れておこうか考えたが止めた

意地でも私は悪い立場になりたくないから



むしろ彼とした会話の一部についての答を思い返してた


「なんでこんなメールをしたのか?冗談でするメールじゃない」

という彼に対して


「ぢゃぁ本当ならよかった?じゃぁそうする、友達に戻ろ?」と。


これなら彼も満足しただろう

別れる理由ならいつでも見つかる、「あんたと付き合ってたら堂々と他と付き合えなくなるから」とか



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