アンの日記、下半身と心と現実


「今日は何してたの?」

その問いに私はなぜだか動揺してしまった


半年前に会った時は私に彼氏がいなかったから、もし彼氏の存在を明かして軽蔑されたくない

なんて思ったのだろうか?



動揺を隠しながら

「泊まりに行ってた」
とだけ言った



「男?」

「う、うん、そうだよ」

「彼氏?」


そう聞かれ私は

「違う違う」
と嘘をついた



「ヤッたの?」

「ヤッたよ」

「なのにこっち来るんだ」


そう言ってシンは笑ったが、別に軽蔑したわけではなさそうだった


だってそうだろう

シンは私には興味がないんだから


そう考えると、後からでたシンの

「彼氏はいんの?」

という問いにも素直に

「いるよ」

と答えられた



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