りんごを剥く手


「それで、
ダーリンの友達は
退院したけど
ダーリンは
会いに来てくれて。
告白されたの。」



「なんて??」


「君の残りの時間を
俺にくださいって。
夏帆がすきだ、欲しい。
ストレートすぎるよね。
でも...嬉かったぁ..」


何が悲しいって
そんなこと言う
あなたを想像できないことが
悲しかった。


望み0じゃないか。
いや、何を望んでいたのか
わからないけど。


「なんて、返したの??」


「え-??
私も同じこと思ってた、
だから私の時間すべてあげる。そう返したよ。」


照れながらはなす夏帆さんは
本当に幸せそうで、
私もあなたに残りの時間を
あげたい、
淡い願いを抱いてしまった。

無理なんだよ、
私、無理なんだよ??


何回頭で言い聞かせても、
納得出来てない私がいた。


思わず口に出た。


「良いな...」



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