りんごを剥く手


「嘘だよ。」


「へ??」


「嘘。綺麗なんて嘘。
消えそうなんて、嘘。」



だだっ子みたいな
夏帆さんに、
だだっ子で返す私。


「冬希ちゃん...」


一番嫌なのは、

¨妹¨



夏帆さんは
欲しいもので最愛の人、
私は消えちゃいそうな妹。


夏帆さんにはれっきとした
出会いがあって、
言葉をもらえて
私は
ただのきまぐれ。



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