もしも願いが叶うなら


「さっちゃん今日は予定ないの?」

車に乗ってすぐ、悠くんが言った。

「今日はな〜い。」

「じゃー今から買い物行こう!サンタさんがプレゼントを買ってあげよう。」

「マジでっ!?やったー」



テンションが上がったので
あたしは何も突っ込まなかった。







服や靴を大量に買ってもらって
家に着いたときあたしは超笑顔で
悠くんは疲れきった顔をしていた。


「さっちゃんと幸はやっぱ親子だね~。」

ソファーでぐったりしながら
ため息混じりに悠くんが言った。

「なんで?」

「幸と買い物行った時も、いつもこんな感じだった。」

少し笑って悠くんは言った

「あたしはお母さんほどひどくないよ」

あたしもお母さんと買い物に行くと
物凄く振り回されてた。
あの人自分が体力あるからって
休憩なしでいろんなお店に行くから
ついていくのが大変だったな。


「きっとこれからもっと似てくるよ。」

またため息混じりに悠くんは言った。

「また買い物行こうね。」


あたしは満面の笑みで言った。
悠くんは苦笑いで頷いた


「さっちゃんの彼氏は大変だろうな〜」


ボソッと悠くんが言ったけど
めんどくさいのでスルーした。


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