もしも願いが叶うなら

「考えろよ!!!ねぇ紹介するからさぁ、誰かとメールくらいしてみたら?」


別に男嫌いという訳じゃないけれど
あたしの携帯には、ほとんど
男の人のアドも番号も入っていない。
悠くんとバイト先の数人だけ。
男の子とメールなんてしたことがない。


「してみよっかな〜」

あたしはなんとなくノリでそう呟いた。


「マジで!?さっそく昂ちゃんにメールしよ〜」


昂ちゃんとは由佳の彼氏だ。
由佳は彼氏が途切れたことはないけど
いつも長続きしなかったらしい
だけど今の昂ちゃんとはもう
1年と3ヶ月続いている。


嬉しそうにメールを打つ由佳をみて
なんだかあたしも嬉しくなったので
黙ってご飯を食べ進めた。


そこからはまた他愛ない話をたくさんして
9時前には家に着く時間に
あたし達は店を出た。


良いお年を〜、と定番の台詞を言いながら
由佳と別れて家に帰った。




あたしが家に着いても悠くんは
まだ帰っていなかった


初めは久しぶりの再会に
テンションが上がって
飲み過ぎてるのかな〜と思っていたが
お風呂から上がっても歯を磨き終わっても
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