私は嘘で出来ている。
教授が入ってくると、有本君は真剣な表情になった。
彼曰く、苦手だから聞いてないと追い付かないのだそうだ。
懸命にノートをとる姿を、私はただ見ていた。
ずっとずっと、有本君でいればいいのに。
目が合うと、彼は「何?」と照れ臭そうに笑った。
彼曰く、苦手だから聞いてないと追い付かないのだそうだ。
懸命にノートをとる姿を、私はただ見ていた。
ずっとずっと、有本君でいればいいのに。
目が合うと、彼は「何?」と照れ臭そうに笑った。