私は嘘で出来ている。

「ガァ子、そろそろ頼むわ」


私をあだ名で呼ぶ、ご機嫌な口調の人物。


アップにした金髪、引き込まれそうな目元、グロスを乗せたセクシーな唇、鮮やかなセルリアンブルーの着物。


どこから見てもバーのママだ。


やれやれ。


どうしてこうなったんだろう。

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