私は嘘で出来ている。
「この調子だと明日には他の客にも出せるんじゃねぇか?」


「そうですね。まだ覚えることは沢山あるけど…イケるかもしれませんね」


「じゃあ今日はとりあえず研修終わりね。アンタの歓迎会なんだから、後は楽しみなさいな」


「新菜、今日は好きなモン飲み食いしていいぞ。俺からの祝いだ」


「わぁ、ありがとうございます!」


「新菜ちゃん、ドンペリ入れて貰いなさい」


「こらガァ子!悪知恵教えんじゃねぇよ!!」


「やぁね、ガァ子は商売を教えてやってんのよ」


マリモさんがメニューを新菜ちゃんに手渡した。


< 45 / 210 >

この作品をシェア

pagetop