私は嘘で出来ている。
友達だなんて思ってなかった。


ごめんね。


でも、仲良くなりたい気持ちは本当なんだ。


ただ、新菜ちゃんとは、有本君とは友達で終わりにしたくない。


君のことがもっと知りたくて―――










店に戻ったら、ERINAさんがストールとピアスに合うドレスを見立ててくれた。


その日はすれ違う度にお互いの耳に光るピアスを見て笑った。


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