私は嘘で出来ている。
彼は何をやらせても器用な人で、隣で当たり前のように包丁でじゃがいもの皮を剥いている。


「ねぇ、有本君」


「もう!ここでは新菜だよ!」


もう有本君が消えてしまった。


私はホワイトソースの缶詰を開ける。


「ゴメンゴメン」


「で、何?」


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