私は嘘で出来ている。
「それって私のせいじゃ…」


「違う!全身嘘にならないように、ケジメつけようと思って切り出したの。でも京也を最悪な形で傷つけた!全部京也が悪いみたいな言い方して、自分を綺麗に見せようとして、正当化して。やっぱり私は嘘つきなんだよ!!」


その後は言葉にならなかった。


新菜がテーブルの向こう側からこっちにきて、優しく抱きしめてくれた。


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