私は嘘で出来ている。
「新菜、出来たよ」


返事がない。


いつの間にかぐっすりと眠っていた。


お粥は後で温め直そう。


私は顔を覗き込み、スタンプを押すかのようにキスを落とした。


「好きだよ、有本君…」


君の知らない、小さな告白。




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