赤い糸
初デート
クリスマスイブから一週間後彼女との初デートに行く予定が決まった。
そう、大晦日にデートをする。
もう一週間前の朝は一人で散歩などしていた俺が360度くらいがらりとかわり、彼女が出来て、デートまでするなんて思ってもいなかった。
俺は20分前に待ち合わせ場所の噴水前についた。
そこにはもう彼女が待っていた。「ごめん、待ったよね?20分前なのに早いね。」
彼女は笑顔で、「だって初デートでしょ?なんだか少し緊張しちゃって・・・早く着いたの。」
そういう彼女の顔はとても可愛かった。
今日は映画を見ることしか決まってなくてその後の予定は決まってない。
ドキドキ感がやばい中映画館に入った。見る映画は学園もので中々評判の良いものを見た。
彼女が隣にいるので、緊張してあまり映画に集中出来なかったが、映画は面白かった。
問題はこの後どうするか、時間はまだ3時くらい、俺が彼女に、「これから喫茶店にでも行く?」と誘ってみた。
彼女は良いよと言ってくれて喫茶店に入ることにした。
飲み物を頼んで、二人でさっきの映画の話をした。
俺は正直に「美貴があまりにも可愛くて、映画にあまり集中出来なかった。」
彼女は「実は私も雄輔の事が気になっちゃって。」と照れながら言っていた。
俺は「俺たちお互いの事気になって映画みれなかったんだな。何か嬉しいよ」と照れ臭そうに言った。
ふたりでちょっと笑っていた。
この時間がずっと続いて欲しいと思いながら・・・