はつ恋
私はもう限界だったのかも知れない。立っているのも辛い。


だけど部活を休みたくなかった。部活を休めば佳祐が心配するから、今日も頑張ってここまで来た。


私の顔色が悪い事に気づいたのか、佳祐が私のそばに来た。


「森島大丈夫か?かなり顔色が悪いぞ。」


「大丈夫です。少し食欲がなくて。」


佳祐が心配している。

佳祐からは毎日メールが来ていたが、返事はしていない。

光太にははっきり話すと言いながら、何も話せないままだ。


もうどうしていいのか分からない。


私の体がふらつく、それを佳祐が抱き締めるような形になる。


隣にいた岬が私にいきなり怒鳴った。


「いい気になるじゃないよ。」


私は岬が何を言ってるのかうまく聞こえなかった。



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