はつ恋
夕方真理と部長の渡邊が弓道部代表でお見舞いに来てくれた。


真理に岬の事を聞きたかったが、どうしても言葉がでて来なかった。


真理は渡邊の話ばかりをして、それを渡邊も楽しそうに聞いている。とてもいい感じがした。


帰り際真理が、「亜子岬をゆるしてあげてほしい。」

私は笑顔で、「怒ってなんかいないよ。むしろ私が岬に誤りたいくらいだから。」


真理と渡邊は笑顔で病室を出た。


そう私は岬に誤りたかった。こんなにそばにいて岬の気持ちに気付いてやれないなんて、私は本当に鈍感だ。


真理と渡邊が帰った後光太が来た。


「元気そうで安心した。」


「だってする事ないし、食べては寝てるからね。」


「早く元気になれよ。亜子の好きなお菓子買って来たからな。」


私は笑えた。「光太私は小学生じゃないんだからね。」


「だって亜子これ好きじゃん。」


私は光太の持ってるお菓子に飛び付いた。



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