はつ恋
林先生にお願いをして、俺は亜子の病室に泊まる事にした。


「佳祐大丈夫かな?みんなにばれないかな? 」


「心配するな!ばれたら適当に誤魔化すから。」


佳祐と二人だけの時間が過ごせるなんて夢のようだ。

「佳祐何か?話して 。」


「話したい事は山ほどあるよ。何から話そうか?」


「聞いていいかな?あの日キスしてたとこ私が見てしまい、佳祐が私に気づいた時、確か佳祐涙を流してたよね。」



「まさか亜子がいたなんて思ってもみたかった。亜子の悲しい顔を見たら、俺も自然と涙が溢れた。」


「私あの時の事が今だに忘れられないの。振り向いた時の佳祐の悲しいそうな顔。」


「だって亜子に見られたくなかったんだ。亜子の事が好きになったと言ったら、彼女が10才の女の子好きだなんて、バカげてると笑われたよ。」




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